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タイヤと夏
2025年7月11日
7月に入り猛暑が続いていますね。
干からびてしまいそうなスタッフ川崎です。
そんな厳しい暑さが続く夏になると、確実に頻度が増えるパンクがあります。(今年もすでにその波がきています)
ずばり
バースト(破裂)
です。
ただし今回のブログに限っていえば、チューブに穴が空く系ではなく、タイヤが裂ける系のバーストです。
実はこのタイプのバースト、前兆がわかる場合とそれを通り越していきなり襲い掛かる場合とあります。
どちらにしても怖いことに変わりありません…
ということで、より安全に乗っていただくためにも!
今回はなぜ夏になるとバーストが増えるのか、どうすれば予防できるのかを解説したいと思います!
まずはタイヤの構造
一言で「原因は〇〇です!」とお伝えしてもよいのですが、せっかくのブログなので。
より分かりやすくするためにタイヤの構造から説明していきます。
一般的なスポーツバイクのタイヤの構造は以下のようになっています。(今回はクリンチャータイヤを例に)

ピレリP-ZEROの断面図
1.トレッド(Tread)
・タイヤの外側で路面と接する部分。
・ゴムでできており、耐摩耗性やグリップ性能を担当。
2.ケーシング(Casing)
・タイヤの骨格部分。繊維で編まれた層(ナイロンやコットンなど)でできている。
・空気圧に耐える構造で、柔軟性と強度をバランスさせている。
3.ビード(Bead)
・タイヤとリムを固定する部分。
・スチールワイヤーやケブラーなどの素材で強化されている。
・空気圧でリムにしっかりと固定される仕組み。
多くのメーカーがこの基本構造をもとに、トレッドに使用されるコンパウンド(ゴム素材の配合物)やケーシングの素材・編み方を工夫して様々なモデルを発売しています。
では一体どの部分がバーストに大きく関与しているのでしょうか?
バーストの原因
それではここで答え合わせといきます。
ずばりバーストの主たる原因は…
「ケーシング」
です。
先ほどのタイヤの構造でもお伝えした通り、ケーシングはタイヤの骨格部分であり空気圧に耐える構造をしています。
この部分が
・長期間の使用
・異物の踏み付け
・サイドカット
などによって損傷して繊維が断裂した結果、空気圧に耐えられなくなったときにバーストしてしまうというわけですね。
なぜ「夏」なのか
ではなぜ今回のブログの主旨でもある「夏にバーストが多くなる」ということになるのか…
ポイントは気温の高さです。
空気は温度の上昇によって膨張するため、気温が高い夏はよりチューブ内の空気圧がより上昇します。
もし規定内空気圧ギリギリで入れていたとして、熱い路面を走ってタイヤが発熱した場合や、密閉された倉庫などで保管したりすると…
損傷しているケーシングに圧がかかり耐えきれず、そのまま破裂ということになるわけです。
ということで、「空気圧を少し低めに設定しておく」というのは対策として間違いないでしょう。
しかし空気圧を下げたからといって破裂が絶対防げることはありません。
損傷しているケーシングは見えないうちにだんだんとその傷を広げ、前兆を見せるか、はたまた突然襲い掛かるかたちで破裂します。
下の写真はケーシングが裂けたときにおこるタイヤのふくらみです。
爆発寸前
もしこの状態に気づいたときは乗車せず、空気を抜くようにしてください。
そしてさらにここから破裂するとこうなります。

糸の一部が切れているのがわかります
古いタイヤで摩耗も激しく、切れた痕のようなものも見えますね。
こうなると先ほどの膨らんだタイヤのようにならずとも交換が必要です。
特にクロスバイクにはまっているタイヤ(低価格帯のもの)はコストを抑えるために、繊維が粗めかつ強度も低めです。
また通学・通勤などで天候によらず毎日使用したり、重めの荷物などがあるとそれだけ負荷が増すため、タイヤのダメージも大きくなりがちです。
ただしクロスバイクに限らず、長期間使用している場合やタイヤ表面に深めの傷跡がある場合など、高価格帯のタイヤだったとしても異常があったときは早めの交換をおすすめします。
もし判断が難しいという場合には、ぜひ点検にお持ちください!
タイヤと夏
今回は特に夏になるとタイヤの破裂が起こりやすいということを解説させていただきました。
どこまでも広がる空の青さと、遠い日のひとときを思い出す入道雲を眺めながら乗る自転車。
ふとした瞬間に鳴り響くタイヤのバースト。
情緒もへったくれもありません…
冗談はさておき、やはり自転車には安全に乗りたいものです。
ぜひ1度ご自身のタイヤをチェックしてみてくださいね!
そして対策もお忘れなく!






