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ドマーネ第4世代と第5世代の違い|買い替えるべき人は誰か
2026年8月27日
こんにちは、広島県福山市のスポーツバイク専門店 cyclehouse Ken’sです。新型ドマーネ(第5世代)の情報が出てから、店頭とLINEで同じご質問を続けていただいています。 「アイソスピードが無くなったって本当ですか? 乗り心地、落ちたんじゃないですか」「いま第4世代に乗っているんですが、替える意味はありますか」 どちらも、カタログの数字を並べるだけでは答えになりません。この記事では、第4世代と第5世代で”何が入れ替わったのか”、当店の考えとして正直に書きます。(スペックを最初から最後まで知りたい方は、別記事「新型ドマーネ徹底解説|アイソスピード廃止の理由と軽量化」にまとめてあります)
【第4世代と第5世代の違いは、快適さの”作り方”が変わったこと】

いちばん大きな違いは、部品が1つ消えたことではありません。快適さをどこで作るかが変わったことです。
- 第4世代=リアのアイソスピードという機構で、路面の突き上げをいなす。タイヤは32mmが標準
- 第5世代=機構をやめて、フレーム・シートポスト・タイヤの3つで受け止める。タイヤは35mm(チューブレスレディ)が標準
シートポストも、空力を意識したD型から、振動吸収にいちばん有利な丸型へ。タイヤのすき間(クリアランス)も38mmから40mmまで広がりました。つまり、快適さの担当が、ギミックからタイヤとフレームに移った。これが第5世代です。
【では、アイソスピードが無くなって乗り心地は落ちたのか】
メーカーは室内の専用設備で、第4世代(アイソスピードあり+32mm)と第5世代(なし+35mm)を比べています。自転車側(BB部)の上下動の差が0.08mm、ライダー側(骨盤とサドルの距離の変化)の差が0.112mm。コンマ1mm前後です。そして当店の店長も、乗ってきました。
「快適性が良くなった、とまでは言いません。変わらない、が正直なところです。ただ、無くなったからといって、思ったより振動吸収は落ちていない」
“良くなった”ではなく、”落ちていない”。効いているのはフレーム全体と丸型シートポスト、そして何よりタイヤです。 快適さは同じで、そのぶん軽くなった——これが第5世代の正体です(SLRのフレームセットで約300gの軽量化。※完成車で約1kg軽いのは最上位構成での話で、全グレードに当てはまるわけではありません)。
【福山から走るなら、いちばん効くのは「路肩」でした】

ここからは、しまなみ海道の玄関口にある店として書かせてください。店内で「しまなみでどこが効きそうか」を店長と話していて、いちばん意外だったのが路肩の話でした。 登りでスピードが落ちると、後ろから車が来て、路肩に寄ります。路肩は舗装が荒れていて、グレーチング(側溝のフタ)もある。細いタイヤだと、いちばん気を遣う場面です。
「全然気にしなくていいから。タイヤ太いし、クッション性いいし、安定感もかなりあるし。精神的にもかなり楽になるんじゃないかな」
橋の上も同じです。橋は平坦に見えて1kmほどの登り返しがあり、風もきつい。軽い自転車ほど怖くなる場面ですが、35mmの接地感がそこを支えます。70kmを走り切れるかどうかは、脚力よりも後半に気力と体が残っているかで決まります。「気を遣わなくていい」が一日積み重なることの意味は、実際に渡ったことのある方ほど分かっていただけるはずです。 もうひとつ、姿勢の話を。ハンドルの握る位置(ブラケット)が20mm高くなりました。同じステム位置のまま上体が起きるので、これまでスペーサーを積んで対応していた「もう少し楽な姿勢で」に、見た目を崩さずお応えできます。前傾がきつくてメーターしか見ていない、という走り方になりにくい。景色を見て、気になった店に寄る。しまなみは、そういう走り方のほうが楽しいかもしれません。
【第5世代に替える価値がある方/いまのままで十分な方】

ここは私の考えです。替える価値が大きい方
- 登りで軽さが欲しい方。「重いけれど疲れない」がドマーネの評価でしたが、その”重い”だけが今回なくなりました
- 35〜40mmの太いタイヤを活かして、荒れた舗装や路肩を気にせず走りたい方
- フレームバッグを使いたい方(ダウンチューブの内蔵ストレージが無くなった代わりに、フレームの三角部分とトップチューブに台座が付きました。背負わずに積めます)
- フロントシングル(1×)など、この先の組み方の選択肢を残しておきたい方(UDH対応)
いまの第4世代のままで十分な方
- アイソスピード特有の”しなり感”が好きな方。あの感触そのものは、第5世代にはありません
- きれいな舗装路のロングライドが中心の方
- ダウンチューブの内蔵ストレージを気に入って使っている方
急いで買い替える必要はありません。第4世代は、十分に良い自転車です。 そして、こう思っている方へ「バリバリ速く走りたい」——それならドマーネではなくマドンをおすすめします。ドマーネの短所は「乗りにくい」ではなく、合わない人がいる、です。同じSLR同士なら、軽さと登りの瞬発力はエモンダのほうが上に感じます。
【最後は、スペックではありません】
ジオメトリー(設計思想)は据え置きですが、サイズ表記が変わりました。当店では必ず現行のサイズチャートで確認してご案内します。そして、当店で自転車をご購入いただいた方は、簡易バイクフィッティングが永久無料です。カタログ上の数十グラムより、サドルの高さ数ミリのほうが、一日走ったときの差はずっと大きい。毎日お客様の自転車を触っている実感です。第4世代からの乗り換えでも、いま乗っている一台のポジションを測ってからのほうが、確実です。
実車は8月16日(日)から店頭に並んでいます。試乗車もご用意しております。またがってみるだけでも大歓迎です。他グレードや納期など、なんでもお気軽にご相談ください。 ▶ LINEで友だち追加はこちら






